研究に必要な化学情報 4
日常の実験を行なううえで、これらのフォーマルな情報と同様に重要なのが研究室内に伝統として蓄積されたインフォーマルな実験技術情報です。
たとえば、有機化学の実験技術を十分修得した研究者であっても、生化学の実験を始めてすぐにうまくいくとは限りません。
それは生化学には生化学特有な実験技術があって、通常の実験書にそのようなノウハウは記載されていません。
このノウハウは研究室の遺産ともいうべきもので、個人から個人へと連綿として伝えられます。
研究報告書とか実験レポートもインフォーマルな情報のソースです。
企業にはある特定の目的をもって行なわれた膨大な研究の情報が蓄積されています。
これまではそれらの情報が整理されず、ただ単に報告書として積み重ねられているだけでした。
省エネ化、省力化の時代の流れにそって、これらの情報を有効に使って研究の重複を防ぎ、類似研究を参考に研究のスピードをあげ、効率をあげるために、社内情報のデータベース化も進みつつあります。